●月刊Simple 掲載
「NPO&ボランティア情報・市民通信マンスリー」より一部抜粋したWEB版です
【2004/10月号】
ちょこぼらまんが

★例えばこんなNPO…
ステップワン
障害者と「共に生き、働く」をめざして
1年間のうちの1日をボランティアに…

  今年5月、伊勢市の新道商店街に空き店舗を利用した「新道のお店すてっぷわん」がオープンした。このお店は、「障害者と健常者が共に生き、働く」ことを目指す障害者小規模作業所を10数年来運営してきた団体「ステップワン」が新たな展開として始めたお店だ。
 ステップワン自体の活動は、そのスタートから数えれば、既に20年を越えたという。発足当初より「共に生きる」というところに軸が置かれ、独自の活動展開を続けてきている。
 ステップワンといえば、コンサートを主催する団体、と思われているかもしれない。1987年から1、2年に1回程度主催しているコンサートは作業所の運営資金を集めることが目的のひとつではあるが、いわゆる「いかにも」なチャリティコンサートではなく、『憂歌団』『近藤房之助』『綾戸智絵』『富樫雅彦トリオ』など、ブルースやジャズなど渋いアーティストのライブを企画してきた。スタッフの好みによるものかもしれないが、そのセンスが音楽好きには定評がある。
 新道のお店に関しても、福祉のお店、というイメージではなく、手作り雑貨やリサイクルのお店として、気負うことなく立ち寄って、欲しいものを見つけて買ってもらえる場所にしたいと会長の松村さんはいう。いわれるように、作業所で織られた「さをり織」の布や着物の古布を使って創られたバックや小物、オリジナルTシャツなども洒落た商品が揃う。店頭に出されたフリーマーケット感覚の古着(中には新品も)の、100円〜という価格に引かれて思わず足を止める人も多いようだ。「特別なお店」ではなく、普通に入ったらお店に普通に障害者がいる、という場所にすることが、障害者を知ってもらうには一番いい、という考え方である。
 「共に働く」店として、店長に抜擢されたのは、障害者である田川さんだ。身体も言葉も不自由ではあるが、意欲的にひとりでも店番をこなし、明るい店づくりに努める。作業所の入所者も週に一度はお店に出るようにしているという。それをサポートするのが、ステップワンのメンバーをはじめ、ボランティアの人たちだ。作業所ステップワンは、その原則として「会員や会員の子どもたちのためだけの作業所ではないこと」をあげている。地域に開かれた作業所を目指し、団体自体も入退会自由であり、常にボランティアを受け入れながら運営されている。お店だけではなく、作業所の毎日やバザー、コンサートなどの行事は、たくさんの人の協力、支援がないと成り立たないため、「365日のうち1日をボランティアにください」と呼びかけを続けている。
 新道のお店は、その活動がよく見えて、何かお手伝いできるかな、という「ちょこボラ」さんにもなじみやすく、人の輪を拡げるのにも役立っているようだ。お店に出てくれる人、手作りで商品を作ってくれる人など、ボランティアといっても関わり方はさまざま。運営に参加するステップワンのメンバーもコンサートを開催するごとに新しいメンバーが入り、常に15人〜20人程度がコアとなり企画運営をしているという。
 ステップワンの息の長い活動は、まだまだ続く。次の目標としては、障害者が親から離れて自立を目指し、支えあいながらグループで生活するグループホームの設立という夢がある。活動の中から得るものもたくさんありそうだ。
(取材/森本かおり)

★ステップワン
tel0596-23-7000 新道のお店すてっぷわん

http://popup2.tok2.com/home/StepOne

ちょこっとニュース▼リンク

10月3日スタート トーチランinみえ
まちからまち、三重県中を駆けめぐる


知的発達障害の方たちのオリンピックともいえる「スペシャルオリンピックス」、来年2月26日から、長野県において冬季世界大会が開催される。それに先駆け今年は、この世界大会を支援し、また日本ではまだ馴染みの薄いスペシャルオリンピックスを広めようと、日本各地で「500万人トーチラン」が進められている。
 日本では、熊本・阿蘇山の火が日本各地を巡り、アテネの火と合わせられて、世界大会会場に届ける。三重県においては、この秋、各地の市町村で行われる、体育大会や、福祉まつり、村祭りなどの、人が集まるところで、障害者を先頭に走るトーチラン『地域ラン』が開催される予定。現在各地それぞれに趣向を凝らし企画されている。その市町村のランに、火をつなぎ届ける市町村と市町村の間をつなぐ『本部ラン』が10月3日から行われる。
 トーチランの目的は、聖火(トーチ)を、つなぐことだけではなく、多くの人に、スペシャルオリンピックスや障害者のことを知っていただくところにある。500万人トーチラン三重統括委員会では、トーチランナーと、そのサポーターボランティアを現在募集している。多くの人が参加し、応援してもらうことを重視して企画が進められているのだ。まちからまちへ、三重県中を駆け巡る「トーチラン」の日程・コース等及び、募集内容についてはホームページで確認を。 
 「スペシャルオリンピックス」が日本で開催される機会は今回以降、当分ないと思われる。この機により多くの人が関わり、日本での世界大会を盛り上げたいものだ。問・申込み/500万人トーチラン三重統括委員会
TEL059‐213‐6680
FAX059‐213‐6681

★開催予定から(8月26日現在予定)
本部ラン・スタートセレモニー
★10月3日 10:00〜
会場/津市お城前公園

500万人トーチラン三重統括委員会 
【URL】http://www.miejin.net/tr 
【Eメール】 tr@miejin.net

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