●月刊Simple 掲載
「NPO&ボランティア情報・市民通信マンスリー」より一部抜粋したWEB版です
【2004/8月号】

| ★例えばこんなNPO… |
| ASITA 北勢線とまち育みを考える会 |
| 廃線存続運動から「まちづくり活動」へ。 魅力あるローカル線に地域の思いを乗せて… 桑名市からいなべ市阿下喜(旧北勢町)を結ぶ「北勢線」は、ナローゲージといわれる線路幅の狭い小さな電車が走るローカル線だ。明治期に全国でつくられた軽便鉄道といわれた生き残りだが、今残っているナローゲージの鉄道は、四日市の近鉄内部・八王子線と、黒部渓谷のトロッコ列車だけという、鉄道ファンにも人気のある希少なものである。桑名市街地から田園地域を通り、懐かしい風情のあるまちなみの阿下喜まで1時間弱。日常的には、高校生の通学の足であり、車を運転しない市民には必要な公共交通だが、一時期は、あわや廃線の危機にあった。結果として、今年の春、近鉄から三岐鉄道にバトンタッチして、北勢線は存続。今までどおり、阿下喜駅まで運行している。 これまで北勢線存続を訴えてきた市民グループ「阿下喜駅を残す会」は、主に阿下喜周辺に住む人たちが地域への思い、北勢線の魅力、あるいは必要性をいろんな形でアピールしてきた。会の代表である安藤さんは、鉄道がなくなることで過疎化が進み、とくに子供たちの通学などに大きく影響するからと、PTAの立場から存続運動を始めたというおかあさんだ。存続運動は、そんな地域の人のほか、桑名の「北勢軽便鉄道をよみがえらせる会」、そして鉄道ファン、などさまざまな人が参加しての地道な活動が実を結び、乗り切ることができた。そして阿下喜駅も無事残ることになったので、そこで解散せずに、活動はステップアップすることに。それが3月に結成された「ASITA(Association of Sustainable Incubation and TownAbilityの略)北勢線とまち育みを考える会」である。環境面から鉄道が見直されている現代だからこそ、の北勢線を軸にした魅力あるまちづくりを考えていこう、というグループだ。そして、その第1弾事業として、阿下喜駅前でナローゲージサイズのSLを展示公開することになった。 桑名市、いなべ市など沿線市町村の協力もあり、3年間の期限付きで山口県下松市より借りることができた蒸気機関車、明治40年に製造された「下工弁慶号」。「ASITA」のメンバーが資金を調達して、山口県から輸送されてきた。5月からはメンバーやボランティアの人たちが交代で、月に一日だけ公開展示されている。維持費は一口2000円の寄付を募っての自主運営だ。また、これだけにとどまらず、今後は希少なナローゲージの車両などを積極的に誘致して、観光的な魅力づくりにも取り組んでいくという。「存続すれば役目終了」という住民運動で終わらず、楽しみながら未来を作っていこうと動きだした市民活動である。
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| NPOウォッチング●スローライフでいこう |
| おかえりコイン運動、 松阪のお店でもスタート! 三重スローライフ協会の「おかえりコイン」システム。本来なら事業者が負担すべきコトをお客さんが「代わりにする」「断る」などして、不要となった分をスローな社会づくりに役立てるというしくみである。最初に導入した伊賀のモクモク手作りファームのバイキング式レストランでは、従来食べた後のテーブルの食器はお店の人が片づけていたが、それをセルフサービスのように自分で片づけてくれた人に「おかえりコイン」を回収箱に入れてもらう。そのコインの分(1枚15円分)をモクモクが基金として協会に支払い、スローライフの取り組みに還元されるのだ。導入以来ほとんどのお客さんが協力してくれているという。見に行ってみたら、子ども達がお父さんと一緒に食器を片づけて、うれしそうにコインを箱に入れていた。子どもにはゲームみたいなもの。そうしながら自分で片づける習慣が付けばいいね。 さて、レストランに続き、今度は協会の地元松阪でおかえりコインがお目見え。早くから地産地消に取り組んで、国産大豆のみで作られる地納豆や創作納豆で有名な(株)奥野食品が7月2日にオープンした直売店「たぬみせ」でおかえりコインを導入した。この店では、なんと納豆を量り売りで買える。この時、自分で容器を持ち込むと、納豆を包装する竹の皮や藁にかかる費用がに還元できるという。包装をしないことで、環境保全にも協力できる。昔なつかしい量り売りの納豆であなたもおかえりコインを使ってみませんか? 問/NPO法人 三重スローライフ協会 事務局 (立岡) TEL0598・63・0460 |