●月刊Simple 掲載
「NPO&ボランティア情報・市民通信マンスリー」より一部抜粋したWEB版です
【2004/5月号】
ちょこぼらまんが

★例えばこんなNPO…
国際協力ボランティアグループ「スフィアー」
カンボジアのこども達に絵本を贈る
それだけに終わらず「国際協力」を地域へ発信


  NGOという言葉は、日本では「国際協力に携わる市民組織」というような意味で使われている。課題の解決を目的にした、市民の自発的な活動組織という意味ではNPOと同様だろう。課題の舞台が国際的なため、地方では、なかなかそのリアリティが伝えにくいようだが「国際協力ボランティアグループ スフィアー」は、簡単なボランティアから入って、少しずつ国際理解を深めていける、伊勢志摩周辺に住む20〜30代の若いメンバーが中心の団体である。
 スフィアーとは、地球を意味する言葉。カンボジアを訪れ現地の教育事情を見聞きしたメンバーが「地方にいても国際社会と関わりを持ち、一人ひとりが生活の中で協力できることを」という思いで、1997年にグループを発足。当時から今に続く主な活動は、日本で絵本を集め、それにカンボジア語の翻訳文を貼り、カンボジアへ贈ること。日本の多くの子ども達に読まれている9種類の絵本に限定して、提供を呼びかけているが、ただ集めるだけではなく、カンボジアの子ども達のことや世界と自分たちの繋がりについて話をする機会を持ち、地域に発信することも含めた活動だ。
 98年に内戦が終わったカンボジアは、少しずつ復興しているものの、まだまだ一般の子ども達が気軽に本を手に取れるような状況ではなく、就学率も低い。学校教員自体も少ないという。集めた本をただ送ったところで、それが子ども達のために使ってもらえるかどうかもわからないため、スフィアーでは、スタディ・ツアーもかねて、必ずメンバーがカンボジアへ絵本を持って行って手渡ししている。これまで3回、現地を訪れてたという。そして、帰ってきてメンバーそれぞれがカンボジアで見たこと感じたことを、地域の支援してくれた方々に報告会で伝える。自分の本を提供してくれた人への説明責任を果たす、というのがこのグループが大事にしているところのようだ。
 絵本の活動の他に、フェアトレード商品(途上国の製品を輸入販売して経済的に支援するシステム)を紹介したり、国際理解教育として、世界の情勢を楽しく学び理解者を増やしていく「開発教育」の発信といった事業をしている。世界と自分の繋がりを知り、国際協力のために行動できる日本人がひとりでも増えることが目的だ。
 そんなグローバルな視点で進める活動だが、毎月1回の会合は、絵本作業や事業の企画など、難しい話ではなく誰でもいつでも参加できる活動なのだそう。国際「支援」ではなく自分のできる小さなことから国際「協力」できる…そんなキモチを伝えていく、三重の小さなNGOである。
(取材/森本かおり)
■ボランティア体験コラム→稲生和紀/スフィアーほかに所属

■■■ボランティア募集(2004/5月)

★NPO法人アスペ・エルデの会では大学生・専門学校生を対象に発達障害児の地域発達援助システムのボランティア・スタッフ養成講座を開設。子ども達と一緒に楽しく遊びながら、第一線で活躍する専門家に学び、あなたの視野を広げてみませんか?
◆説明会/4月25日(日)13時30分〜14時30分 みえ市民活動ボランティアセンターミーティングルーム4(津駅前アスト津3F)
●活動内容/発達障害児の地域発達援助プログラムに参加し子どもたちとかかわりあいながら、子どもとの関わり方に対する継続的指導、個別治療教育プログラムの作成・指導案の作成と取組み、地域発達援助システムの運営についての指導を受ける。
●活動日時 5月5日(水)〜2006年3月31日 毎月第2日曜・第4土曜 
      他土日祝随時 日曜10時〜13時 土曜16時〜19時
●活動場所 津市(みえ市民活動ボランティアセンター・身体障害者総合福祉センター・津市市民活動センター等)、愛知県(名古屋市・岡崎市等)
●募集〆切 2004年5月5日(水)
◆問い合わせ/ピカリン(濱野) TEL090-3954-9827
【Eメール】mie@as-japan.jp
【URL】http://www.as-japan.jp/j/file/2004/volunteer05.html

ちょこっとニュース▼環境活動

第6回ぐるぐるマーケット
モノの活かし方考えながら…


 嬉野町でリサイクルや市民活動の情報発信の伝言板などを続けているボランティアグループ「ぐるぐる」主催ですっかり恒例となった「ぐるぐるマーケット」が開催される。第6回を数えるこの催しは、いわゆるフリーマーケットだが、「モノの活かし方を考えながら大人も子どもも一緒になってフリーマーケットを楽しもう」というテーマにあるように、レジャー指向だけでなく、環境や市民活動の視点を持った特徴のあるフリマだ。また、子ども達や地域の方にたくさん関わってもらって、みんなで作っていく「コミュニティづくり」という一面もあるようだ。なので、フリマの出店者に対しても、説明会を開催し、趣旨を理解してもらって当日参加を、という受付方法をとっている。
 当日は、子どもの出店もOKというフリーマーケットに加えて、ステージを飾る音楽やパフォーマンスの楽しい催し、そして昨年に同様、中部盲導犬協会による盲導犬についての勉強会、アイマスクをつけた歩行体験など、盲導犬育成支援のアピールの場となる。環境活動やそのほかいろいろな市民活動、地元の地産地消のPR出店もできるし、当日のボランティアスタッフも受付中とか。いろんな参加の方法がありそうだ。
■第6回ぐるぐるマーケット
(出店についてはP  フリマカレンダー参照)
●説明会 4月25日(日)10時〜
  会場/嬉野町生涯学習センター2階大会議室
●開催日 5月9日(日)10時〜14時(雨天16日)
問/ぐるぐる事務局(加藤)
TEL090・4164・2474
NPOウォッチング●スローライフでいこう
三重スローライフ協会設立記念
パーティでスローフードを体験

 この4月に認証がおりる「NPO法人三重スローライフ協会」、いよいよ本格始動のようだ。協会の拠点(事務局)は、松阪市がつくった「地産地消」「スローフード」を基調とした農業公園「松阪ベルファーム」内に置かれる。協会にとって松阪市は協働のパートナー、となる。
 さて、設立を記念して、一般の方にひろく知ってもらおうということで、講演会&スローフードの食事つき懇親会が予定されている。「宴」はベルファーム内のレストランで、お昼と夕方の2部制。そしてテレビでおなじみの服部幸應氏の講演会は、場所を移して昼の「宴」と夕の「宴」をはさむ形で開催されるという。メジャーな講演と伝統食の意義を知ってもらうスローフード体験の「宴」。スローライフに興味のある方でなくても魅力的なお披露目なのではないだろうか。マニアックに陥りがちなNPOのスタートとしては異例ともいえる、インパクトのあるオープニングである。三重スローライフ協会のキーワードは「なつかしい未来」。当日は、どんな仕掛けで、なつかしい未来に出会えるのだろうか。
三重スローライフ協会設立記念行事
■開催日/5月12日(水) 11時〜18時
伊勢の国のスローフード【昼の宴】11時〜12時45分
【夕の宴】16時30分〜18時15分 
会場/「時の葡萄」(松阪市ベルファーム内)
記念講演会 13時30分〜15時30分 
会場/松阪市コミュニティ文化センター
■参加費(宴のみ・昼夕共通)会員/会費1000円(個人・協力・法人) 未会員/会費1500円 
問/NPO法人(申請中) 三重スローライフ協会
事務局 (立岡)